ミャクミャクはなぜ万博が終わっても愛されるのか|キャラクターデザインを読み解く

ミャクミャクのフィギュア アート

この記事にはアフィリエイトリンク(PR)が含まれます。リンク先の価格や在庫は変動しますので、購入前に各販売ページで最新情報をご確認ください。なお、この記事は「なぜ愛され続けるのか」を読み解く読み物です。事実関係は公式発表と報道にもとづいて書きましたが、理由の解釈には筆者の考えも含まれます。その部分は「思います」という書き方で区別しています。

はじめに:万博は終わったのに、ミャクミャクは終わらなかった

2025年10月13日、大阪・関西万博は閉幕しました。半年間のお祭りが終われば、公式キャラクターも静かに役目を終える――。普通はそう考えるのではないでしょうか。

ところがミャクミャクは、閉幕から1年以上が過ぎた今も「現役」です。

  • 公式オンラインストアは2026年4月、運営会社を新たにリニューアルオープンしました
  • 大阪・あべのハルカスのオフィシャルストアは、2026年4月に売り場を広げてリニューアル。閉幕1年の特集番組でも、開店前から並ぶファンの姿が報じられています
  • 2026年10月13日、ちょうど閉幕1周年の日には、ジュンク堂書店とのコラボグッズ全13アイテムが発売になりました

新作が出続け、店が広がり、ファンが増える。イベントのマスコットとしては、かなり異例の「その後」です。

なぜミャクミャクは、一過性のブームで終わらなかったのでしょうか。この記事では、キャラクターデザインそのものに立ち返って、その理由を読み解いてみたいと思います。手がかりは、デザイナー本人の言葉と、万博の前と後を地続きにしているいくつかの事実です。

ミャクミャクのフィギュア

すべての始まりは、ロゴマーク「いのちの輝き」

ミャクミャクを読み解くには、キャラクターが生まれる前の「ロゴマーク」から始める必要があります。

大阪・関西万博の公式ロゴマークが決まったのは、2020年8月25日。5,894作品の公募の中から選ばれたのは、TEAM INARI(代表:シマダタモツ氏)の作品でした。テーマ名は「いのちの輝き」。赤い円や楕円が寄り集まって、目のような点を持つ不規則な輪を作るデザインです。

このロゴのコンセプトは「細胞の集合体」でした。赤いひとつひとつの丸は細胞であり、その連なりはDNAの鎖でもある。そして審査で評価されたポイントのひとつが、1970年の大阪万博へのオマージュです。1970年の万博ロゴは、桜の花をモチーフに5つの円形の切り抜きを持つデザインでした。その要素を「細胞核」として取り込むユーモアが目に留まったと伝えられています。シマダ氏自身も、太陽の塔のような「衝撃と独創性のあるもの」を目指したと語っています。

つまりミャクミャクのデザインの核には、最初から次の3つが埋め込まれていたことになります。

  • 細胞:分かれて、増えて、つながる「いのち」そのもののかたち
  • つながりの輪:ばらばらの粒が集まって、ひとつの輪(世界)になる
  • 1970年への接続:先輩の万博の記憶を受け継ぐ「DNA」という発想

ここで注目したいのは、「細胞=増えるもの」という設定です。完成された一点ものの美しさではなく、「増殖して、つながっていく」ことが、デザインの出発点から組み込まれていました。この性質が、後のミャクミャクの広がり方を考える上で、実はとても大事になってきます。

なお、万博全体のビジュアルの仕組みとして、ロゴマークを最小単位に分解・再構成する「デザインシステム」も採用されました。クリエイティブディレクターの引地耕太氏らが手がけたこのシステムは、細胞のような最小単位(ID)が集まってグループになり、生態系(WORLD)になる、という考え方で、会場のあちこちに小さなキャラクターのような造形が増殖していきました。ファンの間では、それらが「こみゃく」と呼ばれて親しまれたことも、記憶に新しいところです。

ロゴが「キャラクター」になるということ

公募から生まれた候補C

公式キャラクターのデザインは、2021年11月1日から12月1日にかけて一般公募され、応募作は1,898作品。2022年3月2日に最終候補が3作品(候補A〜C)に絞られ、一般からの意見募集を経て、同年3月22日、候補Cが最優秀作品として選ばれました。作者は、絵本作家・デザイナーの山下浩平氏(mountain mountain)です。

そして愛称もまた公募で、33,197件の応募の中から「ミャクミャク」が選ばれ、開幕1000日前にあたる2022年7月18日に発表されました。「脈々と受け継がれる」という意味合いを持ち、赤い細胞の連なり(=脈)のイメージとも響き合う名前です。

デザインの読み解き:赤い「細胞」と青い「清い水」

ミャクミャクの公式プロフィールは、「35億年前に細胞と水がひとつになったことで生まれた、ふしぎな生き物」というものです。体の色と形には、明確な意味が与えられています。

  • 赤い部分は「細胞」:分かれたり、増えたりする、生命の象徴
  • 青い部分は「清い水」:流れるように形を変えることができる
  • 目は正面に5つ、しっぽに1つ:ロゴマークの目のモチーフを受け継ぐ
  • 出生地は「関西のどこかにある小さな湧水地」。特技は「だれとでも仲良くなれること」

ここでデザインの巧みさが光るのは、「水だから形が定まらない」という設定です。体が流動的で、決まったシルエットに縛られない。だからこそ、どんなポーズを取っても、どんな色に変わっても、極端な話、他のキャラクターの服を着ても「ミャクミャクだ」と分かる。この「形の自由度の高さ」が、後述するカラーバリエーションやコラボ展開の受け皿になった、と筆者は考えています。

山下浩平氏の「削る」デザイン

山下氏はキャラクター化にあたって大切にしたことを、インタビューでこう語っています。

ロゴマークを基にキャラクターをつくる際、大切にしたのは「愛らしいものに近づけること」。『ちょっと不気味』を少しずつ削りながら『かわいい』を加えていく作業だったそうです。ただし、かわいすぎてもいけない。そのバランスに苦心した、と。

具体的な工夫も明かされています。ロゴマークでは、目の白い丸のラインに青い瞳がくっついていて、それが安定感を生んでいました。しかしキャラクターでは、愛らしさを表現するために瞳をラインから少し離し、瞳の大きさも微妙に変えた。口の表情や何げないポーズのひとつひとつにも、絵本作家としての経験から「感情が伝わるように」魂を込めたそうです。

そして有名な、しっぽの目。山下氏のパワースポットは岡本太郎の太陽の塔で、子どもの頃からへこんだときには太陽の塔にもたれかかっていたのだとか。太陽の塔には正面だけでなく背中にも顔がある。そのことにあやかって、ミャクミャクのしっぽに目をつけたそうです。1970年万博の象徴への敬意が、こんな小さな部分にも宿っています。

さらに、グッズ展開をしやすいようロゴマークと同じ色を使い、着ぐるみになることを想定して口の部分を「中から見える仕様」にするなど、見た目の裏側では実務的な設計も徹底していました。山下氏は公募の約1か月間、毎晩スケッチを描き、家族に相談しながら100以上の候補から選んで応募したそうです。「このキャラクターで世の中が元気になれば」という思いとともに。

「キモい」から「かわいい」へ:評価が反転した3年半

発表直後の、散々な評判

今でこそ信じがたい話ですが、2022年3月のデザイン発表直後、ミャクミャクへの世間の反応は厳しいものでした。「怖い」「気持ち悪い」「子どもが見たら泣いてしまう」といった批判の声が噴出したと、山下氏自身のインタビューでも振り返られています。実はロゴマークの発表時(2020年)から賛否はあって、山下氏も最初にロゴを見たとき「ちょっと不気味」と思ったと正直に語っています。

にもかかわらず――いえ、だからこそ、というべきかもしれません。発表直後から、ロゴマークには大量のファンアートや二次創作が生まれました。「気持ち悪い」と「放っておけない」は、紙一重の感情です。誰の心にも引っかからずにスルーされるキャラクターよりも、「?」を抱えながらも目が離せないキャラクターのほうが、長い目で見れば強い。これは山下氏の言う「人の心にひっかかるという意味では完成度が高い」という言葉通りの展開でした。

転機は「立体」と「名前」だった

評価の空気が変わり始めた転機として、報道や本人の発言から読み取れるのは、次の2つです。

ひとつは名前です。2022年7月、「ミャクミャク」という愛称が決まりました。「候補C」という記号だった存在が、呼びかけられる「名前」を持った。名前があると、人は「あのキャラクター」ではなく「ミャクミャク」と呼ぶようになります。愛着は、呼ぶことから生まれるものです。

もうひとつは立体化です。山下氏は「平面で二次元の絵も、立体にすることで表情や感情が見え隠れして、かわいく見えてくるだろうと思っていた」と語っています。着ぐるみが登場し、誰かに手を振り、握手に応え、時にはしょんぼりする姿が見られるようになると、「不気味な図形」は「人懐っこい生き物」に変わっていきました。閉幕1年後のテレビ特集でも、「3Dの人形として登場すると、ジワジワと人気が上がり始めた」と振り返られています。ファンの声として紹介されていたのは、握手を途中で離したらミャクミャクが落ち込んで見えた、というエピソードで、「なんてかわいらしいの!」と感じたという証言でした。

会期中の爆発、そして年末の受賞

開幕後は人気が一気に加速しました。ミャクミャクグッズを含む公式ライセンス商品は6,800種類以上にのぼり、その売り上げは開幕後の2か月で110億円に達したと新聞などで報じられています。万博会場内でミャクミャクと写真が撮れるブースには、2時間を超える行列ができたそうです。

2025年12月には、ミャクミャクと山下浩平氏が「Public of The Year 2025」の芸能・スポーツ部門を受賞しました。選考理由には「当初の『賛否両論』や批判を乗り越え、議論を巻き起こしながらも、唯一無二のキャラクター性によって人々の感情を揺さぶり、大阪・関西万博の『顔』となる歴史的な存在となりました」とあります。「キモい」と言われたキャラクターが、1年の終わりに「今年の顔」として表彰される。評価の反転は、ここに極まったと言えるでしょう。

万博後の事実:ミャクミャクは「現役」を続けた

評価の反転だけでは、物語は終わりません。万博の閉幕後、ミャクミャクを取り巻く環境がどう変わったか、事実を並べてみます。

公式オンラインストアは、閉じて、また開いた

公式ライセンス商品のオンラインストアは、会期中は大日本印刷が運営していましたが、2026年1月7日に一度サービスを終了しました。普通ならここで物語は終わります。

しかし同年4月1日、運営を株式会社フェリシモに替えて「EXPO2025オフィシャルオンラインストア」がリニューアルオープンしました。トラベルWatchの報道によれば、この継承の目的は「万博閉幕後もミャクミャクがたくさんの人々に愛されているなか、公式ライセンス商品のオンライン販売・購入機会を安定的に維持すること」だそうです。需要があるから、売り場が用意される。当たり前のようでいて、半年間のイベントのグッズとしては異例の判断です。

ちなみにフェリシモは、山下浩平氏による絵本『ミャクミャク誕生ものがたり』を出版した会社でもあります。2026年10月には、フェリシモからハンカチや「ひっかけぬいぐるみ」などの新作アイテムも発売され、公式オンラインストアでも扱われています。閉幕から1年を過ぎてもなお、「新作」が出ているのです。

あべのハルカス店は、縮小ではなく「拡大」した

実店舗の象徴が、大阪・あべのハルカスのオフィシャルストアです。この店は閉幕後も営業を続け、2026年4月には売り場面積を増やしてリニューアルオープンしました。リニューアルしたフォトスポットでは、ミャクミャクと一緒に写真を撮ることもできます。

閉幕1年のテレビ特集(読売テレビ)では、開店前に朝8時ごろから並んだというファンや、「万博に行った回数よりも、“アフター万博”の回数の方が多い」と語るファンが紹介されました。「万博開催中よりも、開催後の方がミャクミャクグッズを多く買っている」という声まであります。近鉄百貨店の広報担当者も「閉幕後、どんどん新しい商品が出るごとに、多くのお客さんにお越しいただいている」とコメントしていました。

イベントグッズの店は、イベントが終われば縮小するのが普通です。逆に広がった、という事実は重いと思います。

コラボの新作も止まらない

2026年10月13日、閉幕からちょうど1周年の日に発売されたのが、ジュンク堂書店とのコラボグッズです。丸善ジュンク堂書店の創業50周年記念として企画されたもので、全13アイテム・計25点。本を読むミャクミャクをモチーフに、書店のエプロンを着たぬいぐるみ(5,500円)やブックカバーなど、日常使いのアイテムが並びました。丸善ジュンク堂書店は、会期中に夢洲の会場内へオフィシャルストアを出店していた会社です。「これからもミャクミャクを愛する人たちの喜ぶ顔を大切にしていきたい」という企画の言葉が印象的でした。

ほかにも、閉幕1周年の時期には東京・ハンズ渋谷店で公式ポップアップストアが期間限定で開かれ、ミャクミャク本人の来場も予定されるなど、活動の場は大阪の外にも広がっています。

ジュンク堂書店コラボの黒ミャクミャクグッズ3点

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なぜ続くのか(1):カラバリがくれる「わたしのミャクミャク」

ここからは、事実をもとにした筆者なりの読み解きです。

ミャクミャクのグッズを眺めていて圧倒されるのは、色と柄のバリエーションの豊かさです。通常の赤×青に加えて、黒(ブラック系)、セレッソ大阪コラボの桜ピンク、デニム素材、レオパード柄、レインボー、黄色やゴールド、パステルカラー、クラゲのような形をしたものまで。運営者のコレクションを写した写真を見ても、十数点のマスコットが並ぶと、もはや「同じキャラクターの色違い」というより、小さな群れのようなにぎわいがあります。

ミャクミャクマスコットぬいぐるみのカラーバリエーション大集合
ミャクミャクコレクションの全景

このカラバリ展開が愛着を深める仕組みは、たぶんこうです。

まず、色が選べるということは、「自分の好みのミャクミャク」を選べるということです。赤青の「正解」しかなければ、それは記念品です。でもピンクも黒も黄色もあるなら、その中から「わたしはこの子」と選んだ時点で、その子は記念品から「相棒」に変わります。

次に、個体差です。閉幕1年の特集で紹介されたファンの方は、「(ミャクミャクのぬいぐるみは)鼻が全部ちがうんですよ。この子は鼻がない。ペタッとしているけど、この子はぷっくりしているとか」と語っていました。量産品のはずなのに、ひとつひとつ微妙に違う。その「違い」に気づいてしまうと、もう替えがききません。大量に作られたグッズが、世界にひとつの「この子」になる瞬間です。

そして、この多様さはデザインの側から見ても偶然ではありません。そもそもロゴマークの時点で「細胞=増えるもの」がテーマでした。デザインシステムでは、配色のバリエーション(色の変奏)まで含めて、増殖しながら展開できる仕組みが設計されていました。山下氏のプロフィール設定でも、赤い「細胞」は「分かれたり、増えたりする」もの、青い「水」は「流れる様に形を変えることができる」ものと定義されています。つまりミャクミャクは、デザインコンセプトの段階から「増えて、変わる」ことが織り込み済みのキャラクターだった、と言えるのではないでしょうか。

決まった形・決まった色しか許されないキャラクターは、展開が増えるほど窮屈になります。逆に、増殖と変化を前提にしたキャラクターは、コラボやカラバリが出るたびに世界が広がる。ミャクミャクのグッズ展開が息切れしない理由のひとつは、ここにあるように思います。

黄色ミャクミャクぬいぐるみと通常色ミャクミャク
セレッソ大阪コラボの桜ピンクのミャクミャクぬいぐるみ

なぜ続くのか(2):「余白」のあるデザインは、人の手で育つ

もうひとつの理由として感じるのは、ミャクミャクのデザインに「余白」が多いことです。

体の青い部分は「水」。決まった模様も、決まった服装もありません。だから、サッカー日本代表のユニフォームを着せても、ジュンク堂書店のエプロンを着せても、燕尾服とシルクハットを合わせても、違和感なく「ミャクミャクの晴れ姿」になります。コラボ相手の世界観を受け止める器が大きい。これは偶然の産物ではなく、山下氏がグッズ展開を意識してロゴと同じ色を使い、着ぐるみ化まで見据えて設計したことの成果でもあるでしょう。

日本代表ユニフォームを着たミャクミャクぬいぐるみと紫のぬいぐるみ

そして余白は、ファンの側の創作も招きます。ロゴ発表直後から二次創作が生まれ、会期中はぬいぐるみを連れて出かける「ぬい撮り」や、クリアポーチにマスコットを詰める持ち歩き方が広がりました。公式が用意した楽しみ方だけで完結せず、ファンが自分の楽しみ方を足していける。この「参加できる感じ」も、愛着が持続する理由のひとつだと思います。

山下氏はミャクミャクの今後について、「自立した子どもが家を出て行ったような感覚」と笑いながら、「今後もミャクミャクがどんな進化を遂げて、活躍してくれるか楽しみです」と語っています。生みの親自身が、「自分の手を離れて、みんなの手で育っていくもの」としてこのキャラクターを見ている。その感覚は、ファンの側の実感とも重なるのではないでしょうか。

よくある質問

Q. ミャクミャクをデザインしたのは誰ですか?A. キャラクターデザインは、絵本作家・デザイナーの山下浩平氏(mountain mountain)です。1,898作品の公募の中から、2022年3月22日に最優秀作品として選ばれました。なお、キャラクターのモチーフになった公式ロゴマークは、TEAM INARI(代表:シマダタモツ氏)の作品で、2020年8月25日に決定しています。

Q. 閉幕後も公式グッズは買えますか?A. 買えます。公式オンラインストア「EXPO2025オフィシャルオンラインストア」は、2026年4月1日にフェリシモの運営でリニューアルオープンしました。大阪・あべのハルカスのオフィシャルストアも営業を続けていて、2026年4月に売り場を拡大しています。ただし在庫やラインナップは時期によって変わるので、各ストアで最新情報をご確認ください。

Q. 名前「ミャクミャク」の意味は?A. 愛称も公募で決められたもので、33,197件の応募から選ばれ、2022年7月18日に発表されました。「脈々と受け継がれてきたもの」という響きを持つ名前で、公式プロフィールでは、赤い「細胞」の連なりという成り立ちとあわせて紹介されることが多い名前です。

まとめ

ミャクミャクが万博の終了後も愛され続けている理由を、デザインから読み解くと、次のようなことが見えてきます。

  • 出発点のロゴマークからして「細胞=増える・つながる」がテーマで、多様な展開を受け止める設計だった
  • ロゴをキャラクター化する際、「不気味さを削り、かわいいを足す」絶妙な調整が、時間をかけて効いてくる奥行きを生んだ
  • 名前と立体(着ぐるみ・ぬいぐるみ)が、「図形」を「人懐っこい生き物」に変えた
  • 閉幕後も、公式ストアの再開・拡大や新コラボという形で「供給」が続いた
  • カラバリと個体差が、「記念品」を「わたしのこの子」に変えた
  • 服も色も受け止める「余白」のあるデザインが、コラボとファンの創作を招いた

もちろん、これはひとつの読み解きにすぎません。ただひとつ確かなのは、ミャクミャクの物語が「2025年の半年間」で閉じなかった、という事実です。閉幕1周年を過ぎても新作が出て、店が広がり、次のコラボが発表される。その循環が続くかぎり、ミャクミャクは「思い出の中のキャラクター」ではなく「今も一緒にいるキャラクター」であり続けるのだと思います。

万博は終わりました。でも、わたしたちの部屋の片隅では、今日も赤と青の小さな生き物が、少しずつ増え続けています。



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